【開業前に知っておきたい】開業時の平均的な資金調達から見えてくるもの
開業時には、事業用物件の賃借や従業員の雇用、設備の購入など多くの支出が生じることとなります。
そのため、開業時にかかる支出や、その後の経営が安定するまでの期間に必要となる資金をあらかじめ調達しておく必要があります。
主な資金調達の方法としては、自身の預貯金を事業のための資金としたり、金融機関または事業の協力者から資金を借り入れたりする方法が、一般的な資金調達の手段として考えられます。
今回は、開業時の平均的な資金調達額と、その資金調達先から見えてくる、開業時の資金調達の具体的な手段と資金調達の重要性について解説いたします。
❶ 開業時の資金調達額の平均は?
日本政策金融公庫が調査した2023年度の新規稼業実態調査によるアンケートによりますと、2023年度における開業時の平均的な資金調達額は1,180万円となっております。
また、開業時の平均的な資金調達額は年々減少傾向にあります。
これは、開業費用が年々少額化している傾向に比例し、資金調達額も減少していると考えられます。
❷ 開業時の資金調達先とその割合は?
<金融機関等からの借入>
金融機関等からの借入額の平均は768万円であり、開業時の平均的な資金調達額の65.1%を占めております。
<自己資金>
また、自己資金による調達額の平均は280万円であり、開業時の平均的な資金調達額の23.7%を占めております。
以上より、開業時の資金調達先の約9割(88.8%)を金融機関等からの借入と自己資金が占めており、特に金融機関からの借入が開業時における主要な資金調達の手段と言えます。
【出典:日本政策金融公庫 総合研究所「2023年度新規開業実態調査」】
❸ 開業時に苦労したことは?
同調査によりますと開業時に資金繰りや資金調達に苦労した方は、全体の59.6%となっており、多くの方が資金繰りや資金調達に苦労されています。
このことから開業に必要な支出の把握と、必要な資金を事前に調達することが重要といえます。
❹ まとめ
✔開業時には多くの資金が必要となるため、その資金調達は慎重かつ計画的に行う必要があります。
✔資金調達方法の現状として、金融機関からの借入が主要な手段といえます。
- ■ この記事の監修者
- マケットコンサルティング株式会社 代表取締役 / 税理士
- 伊東 祐生(いとう ゆうき)
2019年に起業し、自身も創業フェーズにおいてグループ全体で5000万円超の融資調達に成功する。これまでの創業融資サポートの成功率は90%を超え、数多くのスタートアップ支援を行っている。
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