融資成功ノウハウ

創業融資の面談で必ず質問されること【6選】

日本政策金融公庫の創業融資を受ける際には、必ず審査担当者との面談を30分から1時間程度行います。
創業融資を受けようとする多くの方にとっては、初めての金融機関の担当者との面談になることと存じます。
そこで今回は、日本政策金融公庫で創業融資を受ける際の、面談で質問されることを6つの項目に分けて解説いたします。

❶ 創業融資の面談で必ず質問されること【6選】

1-1 経歴や創業の動機について

融資担当者は経営者の事業継続力を見るため、これまでの経歴とこれから創業する事業の関係性について質問を行います。
その中で日本政策金融公庫としては、貸したお金を返してくれる”信頼できる方”に融資したいと考えます。
そのため、創業の動機がいい加減なものであれば、事業が困難な状況になった場合にすぐに事業をやめてしまうのではないかと判断され、創業融資の審査が通らない可能性があります。
経歴や創業の動機について質問された際には、以下の4点を説明できるようにしましょう。

  • どのような人とのつながりを構成したか
  • どのようなスキルを培ってきたか
  • 創業のためにどんな準備をしてきたのか
  • なぜ創業ができると考えたのか

1-2 ビジネスモデルについて

特殊な業種や、新しく一般的ではないビジネスを行おうとする経営者は、
どのような事業を行うのかについて、融資担当者にわかりやすく伝える必要があります。
なぜなら、商品・サービスの売り方やビジネスモデルについて融資担当者に成功するイメージを持ってもらう必要があるからです。そのためには、事業のニーズを説明することが重要です。
具体的に、次の3つのポイントを意識して収益を確保できることを説明できるようにしましょう。

  1. 1.だれに売るのか
  2. 2.なにを売るのか
  3. 3.どのように売るのか

1-3 自己資金について

創業融資を行う際には、自己資金がなくても融資の申し込みを行うことができます。
しかし、現実的には事業に必要な資金総額に対して、自己資金の割合が高いほど融資希望額に近い融資を受けられる可能性が高いです。そのため、面談の際には自己資金の根拠となる預金通帳を提示し、これまでどのように資金を貯めてきたのか説明できる ようにしましょう。また、預金以外にも証券口座などの金融資産やその他の所有資産も評価のポイントになりますので、根拠とな る資料とともに提示する必要があります。
なお、自己資金が事業に必要な資金の総額と比べて著しく少ない場合や、急ごしらえで一時的に集めた資金などは自己資金と認められず、これまでその必要な資金を計画的に貯めてこなかったと判断される可能性がありますのでご注意ください。

1-4 すでにある借入金やローンについて

日本政策金融公庫は事前に個人や企業の信用情報を入手し、公共料金や返済の滞納・延滞が発生していないか確認することができます。そのため、返さないといけないお金の存在について聞かれた場合には事実を伝えるのが最善です。
仮に借入金やローンがあったとしても、経営者がこれまで返済を継続して行っており、今後の資金繰りに影響を与えるものでない という理解を得られればマイナス評価にはなりません。

1-5 強みや特長について

経営者自身の強みであったり、事業の独自性や優れている部分など競合他社より優位であるポイントを説明できるとプラス評価 を得られることがあります。特に、メディア登場の記事など誇れる業績を示す新聞や、雑誌ですでに紹介されている商品、サービスの記事を提示すると説得力が高まります。

1-6 見込売上高の根拠・計画について

日本政策金融公庫の創業融資の審査を受ける際に、融資担当者は「経営者に数字を読む能力があるか」も見ています。売上高の根拠が不明瞭であったり、現実的ではない収支計画だとマイナス評価につながります。具体的な売上の計画に必要な要素は取引形態によって異なりますが、以下の要素をどのように算定しているのか、どのような根拠でその売上高の見通しが成り立つのかといったことを面談時に説明できるようにしておくことが重要です。

<企業間取引いわゆるBtoB>
製造業や卸売業、ビジネス向けサービス業などの企業間取引(BtoB)なら1新規・既存の顧客別2製品・サービス別に分類して考える方法があります。
<一般消費者向けの販売いわゆるBtoC>
消費者向けの小売業や飲食業、サービス業などの一般消費者向け販売(BtoC)なら1客数2客単価3集客方法に分類して考える方法があります。

❷ まとめ

日本政策金融公庫の創業融資の面談を受ける際には他にも事業に関係のある質問がある可能性があります。
そういった場合でも、事業が成功する可能性や返済できる可能性が高いということを思ってもらえるように、事前に面談のロールプライングを行うなど準備を行うようにしましょう。
最後に、創業融資の面談に臨む際には以下の心構えをもって望んでいただければ、よりよい成果が得られます。

<数字で説明>
見込みの売上高の予測や資金の運用計画などお金に関する質問については合理的な数字で説明できるようにしましょう。
無責任で根拠のない説明は、経営者としての問題発見能力やリスク管理能力が低いと判断される可能性があります。
<誠実である>
融資担当者の信用を得られるように事実を話し、誠意をもって面談に臨むことが重要です。融資担当者は経営者が約束を守って返済ができる人かどうか見ています。
分からないことを聞かれた場合には、正直に「わかりません」「後で回答いたします」と言っていただいて大丈夫です。
<創業の熱意を持つ>
創業に至った原点には、事業への思いがあり、行動に移す過程があったかと思います。それを融資担当者に論理的に伝えられるようにしましょう。

■ この記事の監修者
マケットコンサルティング株式会社 代表取締役 / 税理士
伊東 祐生(いとう ゆうき)

2019年に起業し、自身も創業フェーズにおいてグループ全体で5000万円超の融資調達に成功する。これまでの創業融資サポートの成功率は90%を超え、数多くのスタートアップ支援を行っている。

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マケットコンサルティング株式会社 代表取締役 / 税理士
伊東 祐生(いとう ゆうき)

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